さしみの法則【3・4・3の法則】って何ですか?
先日勤めている仕事で話す機会があったので今回【さしみの法則】について述べたいと思います。
さしみの法則って聞いたことある人はいるでしょうか?
刺身ではなくこれは数字で表した指標の頭文字をとって表されています。
【3・4・3】の法則という見方が正しい見方になります。
これは100%の割り振りを示していて、「30%、40%、30%」ということになります。
どういうことかというと、集団組織においてよくミツバチや蟻などの昆虫に喩えられるのですが、
【さしみの法則】で分けますと・・・
・3割=テキパキ働く、一生懸命働く
・4割=普通に働く
・3割=ダラけて働く、働かない
こういった形で分けられています。
この集団行動心理については色々な人間社会においても当てはまるのです。
「具体的にはどういうことなんだ?」
日常の生活の中で当てはまることもあると思いますので参考にしていただければと思います。
人間社会における行動心理とは?
人々の仕事における働き方においてもこの【さしみの法則】が当てはまります。
・3割=「積極的に働く」「一生懸命働く」
・4割=「普通に働く」「適度に働く」
・3割=「ダラダラ働く」「サボって働く」
皆さんの職場ではどうでしょうか?
全員がテキパキ一生懸命働くということは実は全体の3割しかいないということです。
逆に言えば残りの7割は一生懸命働くふりをしているだけで、実際は
「一生懸命働いている人についていってるだけ」の普通の人
「積極的に動いている人」のふりをしてサボっている人
などが職場内にはいるんだということです。
僕は10数名の部下と一緒にマネジメントして働いている立場なのですが、一人一人を見て当てはめていくと、それに近しい形態になっているかなと思います。
サボるほどのことはしないにしても、「時間効率を考えてない、もしくは時間を守れない」「お手洗いなどを理由に職場から離れることが多い」などの人は下の3割に当てはまると考えています。
組織が大きくなればなるほど統計的にこの【さしみの法則】に当てはまると言われているのです。
人間関係において
人間関係においても同様のことが言えます。
・3割=あなたのことが好き、好意を持っている
・4割=あなたのことを何も思っていない、普通
・3割=あなたのことが嫌い、敵意を持っている
これはインフルエンサーや、人間関係におけるコミュニティの幅が広い人などはわかりやすいかもしれません。
言うなれば、どんな有名人であろうとある一定数(3割)はよく思わない人がいるということで、その中に『アンチ』と言われるような否定的な意見や行動を起こす人が混ざっているので、炎上なども絶えないわけです。
逆に言えばどんなに自分が「良い人になろう!」と思っていたとしてもそういった否定的な人はいるもんだと思えばどうでしょうか?
無理して「良い人」にならずとも「あなたらしく」いることで3割の人があなたに好意を持ってくれるとするならば、人間関係も、人との付き合い方も、少し楽に捉えることができるかもしれませんよね。
営業において
仕事でも当てはまるこの【さしみの法則】。
仕事には物やサービスを作ると同時に、それを売る、販売しないと商売として成り立ちません。
例えばこの1つの商品を販売する、売り込まないといけないとします。
その時のお客の反応や感情としてあるものは
・3割=「欲しい!」「今すぐ手に入れたい!」「必要だ」
・4割=「どうしよう」「迷っている」「よくわからない」
・3割=「いらない!」「欲しいと思わない」「不要だ」
このように分類することができます。
僕の職場でもある重点商品を販売するときに伝えているのですが、大切なことは
「いかにこの4割のお客様に商品を知ってもらうか?」
「いかにこの4割のお客様にご納得していただいて購入するか?」
「そのための営業職であるポジションが我々である責務だ!」と伝えています。
営業が苦手だと感じる人は、この否定されている3割に目がいきすぎて苦手意識を持ってしまっている事、4割のお客様を納得させられてない、もしくはきちんと紹介ができていない。
このようなことが問題としてあるので、ある一定数は購入意思がない人がいるのだということを前提に気持ちの切り替えをして常にお客と向き合うことを伝えています。
そのため、購入するかどうかを迷っている4割の人を取れれば上限7割の成約率におなりますが、営業が足りず4割の人を取れないと多くても上限3割の成約率になります。
その差2倍以上になる!というわけです。
これ分母が大きくなればなるほど恐ろしいほどの結果差になると考えると自分達の営業活動がどれだけ大切なアクションであるかが伝わるのではないでしょうか?
営業初心者や営業に苦手意識のある人は、この心持ちがあるかないかで取り組み方が一歩前へ踏み出せるのではないかと思っています。
まとめ
このようにさしみの法則は社会生活においてのマインドセットとして役立つ心構えになります。
特に人を動かす、マネジメントをする立場で伝えさせていただくと
一般社会 | 1. どんなに上手く伝えたとしても、3割の人は適当に動いている。 2. 社内風土を変えるためには、いかにテキパキ仕事する人間にチャンスを与え、ポストを与えるか? 3. 4割の人たちをどのように動かしていくかでパフォーマンスが上がるかということを考え続ける。 |
人間関係 | 1. 3割の人があなたに好意を持ってくれる、共感してくれる人がいるということ。 2. その他7割の人が何も感じてない、好きではない人が一定数いるということ。 3. 自分にとって悪い3割でなく、良い3割に目を向けその人たちを大切にしていけば、人間関係がより深まり、高いチームが作れる未来が待ってます。 |
営業活動 | 1. いかに話だけでも聞いてくれる4割の人に魅力を感じてもらうか努力すること。 2. 絶対いらないという人はどんなに良いサービス、商品であっても購入に至らない人が3割いるということ。(外食しかしない人にフライパン勧めてもその人はそのフライパンいらないですよね?) 3. マイナスに目を向けない「自分はできない」と考えず、話を聞いてくれる「7割のお客様」へ丁寧に伝えることに責務を全うすることで成果が2倍以上になる可能性があることを知る。 |
このようにさしみの法則を活用してもらえたら、日々の生活、仕事においても参考になることはあるかと思います。
「仕事が上手くいかない・・・」
「誰かに嫌われるのが怖い・・・」
そんな時にこのさしみの法則を思い出してみてください。
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