日本がやばい!?円安が招く未来について

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ニュースで連日流れる円安情報

ここ最近円安のニュースが取り沙汰されています。

原因はあらゆる方面からの要因がありますが代表的なものは

・ウクライナ、ロシアの戦争による穀物や天然ガスの輸入停止などによる物価高上昇

・アメリカの金融政策による金利の利上げによる影響

・新型コロナによる社会的経済の影響

・現在の日本の金融緩和政策

このような世界的情勢による影響が我が国日本の円相場を円安へと加速させているわけです。直近では1日に4円の円安水準の変動があるなど円の価値が大きく変化しているのです。

2022年3月末時点でウクライナとロシアの戦争勃発などの影響で1ドル=125円の円安水準を記録した衝撃的な指標はまだ序章に過ぎず、9月8日現在で144円台とさらに円の価値が悪化しているのです。

「円安とか円高とかいうけどそれってなんなの?」

「円の価格が上がっているのに円安の表現ってどういう意味?」

日頃株価や為替に関心の少ない人なんかはなんのことやらと頭がこんがらがっちゃったりしまうわけですよね。私も勉強する前はニュースを見ても、「ふ〜ん」といった程度の関心しか持っておらず。資格を取ったりお金について勉強し始めて関心が高まった次第です。

まだよくわからないよという人でも、基本的なことだけでも、今から自分達の身を守るためにお金の知識については基本的なとこは押さえておいた方がいいかもしれません。

円安と円高とは?

まずは円安と円高の定義について押さえておきましょう。

円安=海外の通貨に対して、日本円の価値が安くなる動きを指します。円<$

円高=海外の通貨に対して、日本円の価値が高くなる動きを指します。円>$

もう少し具体例を出してみると・・・500MLの飲み物が1ドルかかるとした時

●月●日時点での為替相場が1ドル/100円だった時=飲み物は100円で買えます。

①ある日の△月△日に1ドル/120円となった時=飲み物は120円で買えます。1ドルで買える物の価値が上がり、100円で買えてた飲み物は「ドルの方がこの前より20円分価値があるよね」「円よりドルの方が価値があるよね」という見方になり、円安となります。

②ある日の□月□日に1ドル/90円となった時=飲み物は90円で買えます。1ドルで買える物の価値が下がり、100円で買えていた飲み物は「ドルの方がこの前より10円分価値がないよね」「ドルより円の方が価値があるよね」という見方になり、円高となります。

為替の指標だけみると円の額が下がったら円高で円の額があがったら円安になるというところがなんとなく見ている人にとっては分かりずらいところですよね。

このように日本円の価値が円安か円高は経済に大きな影響を及ぼします。

円安と円高のメリットとデメリット

では円安と円高による経済の影響についてはどんなことが考えられるのか知っていますか?

それぞれのメリットとデメリットを考えておく必要があります。

メリットデメリット
円安・円の価値が低いため輸出貿易に有益に働きやすい
・海外からの観光客が来やすい
・円→外貨建てにするときの価値が上がる
・市場全体の物価が上がりやすくなる
・海外に投資の目が行きがちで国内の債券や株式の価値が下がってしまう
・輸入品の物価が上がってしまう
・デフレに繋がりやすい
円高・円の価値が高いため輸入貿易に有益に働きやすい
・海外からの投資により国内の債券や株式の価値が上がりやすくなる
・外貨→円建てにするときの価値が上がる
・輸出品の物価が下がってしまう
・海外からの観光客が来づらくなる

このように双方メリットとデメリットがありますが、これを国内の事情に留めるのでなく世界経済としてのバランスを考えて金融政策や経済として回しているわけです。

円高だと海外のものが安く手に入るため、輸入に有利になりますが、円安だと海外に日本のものを高く売ることができるので輸出に有利になります。

国内で輸出に強い商品や物があるならば円高は決して全てが悪いというわけではありませんが、日本は多くのものを輸入に頼っているため、円安になると物価が上がる他、海外に投資の目が向かいがちになってしまいます。

「このまま円安が進行し続けるなら早めにドル持っといたほうがいいかな?」

「円安が続いて景気が悪くなりそうだから今持ってる株は早めに売りに出すかな」

など、投資家の指標の一つとなるわけです。

これからどうなるのか?

日本は1990年代のバブル崩壊後、長きに渡りデフレの道まっしぐらなのです。

世界的に見たら先進国と言われる立場に今はいますが、向こう10年20年後は果たしてどうしているものか正直不安がよぎります。

なぜなら、我が国日本は世界的に見ても経済的なイノベーションが海外と比べても劣ってしまっているからです!!

2010年代のアメリカ、中国を中心としたITによるイノベーションに乗り遅れてしまったが故、技術面も含めて経済を活性化しきれなかったわけです。

この円高で一番厄介なところは海外や世界情勢に対して対応ができないと最悪な結末になります。

それがまさしく今現在の社会情勢がぶち当たっている壁になります。

戦争による外国の天然ガス、穀物の輸出産業の低迷や経済制裁などにより、世界的に物価が上がってしまっている中で、アメリカは段階的に金利を引き上げていく政策を取ると表明しています。

そのような影響により経済としてはこのような動きになってしまいます↓

元々日本は輸出より多くのものを輸入に頼っていますから、貿易コストが上がり(例えば原油高の高騰など)
国内で物価が上がってしまうのですが、輸出産業は乏しいため各企業の賃金は上がらず
国民一人一人の家計圧迫につながり、各家庭は物価高騰によるものが買いづらくなり
企業は高い値段ではものが売れないから値入れや粗利を削ってでも売れる値段=安い値段で提供します
安い値段で提供して低い利益率で経済を回さないといけない企業は働く従業員に高い賃金を払えなくなる
その低い賃金でやりくりしないといけなくなるため、また安いものしか買わない。

このような負のスパイラルが回るため経済は活性化せず、しいては日本国経済の悪化に繋がってしまっているわけです。

「じゃあ円安なんだから外国人来やすくなるからどんどん来てもらって経済回せばいいじゃん」

と思われると思うのですが、ここにきて同じく荒波が押し寄せています。

それが新型コロナに対する懸念と国民感情です。

いまだにウイルスとの戦いが続いている状態で、感染者速報などメディアでも新型コロナについて第何波だと報じられているのは昨今の情勢ですが、新型コロナとの付き合い方も徐々にわかり、ワクチンの接種など対応をしていますが、少子高齢化により高齢者の国民感情としては感染対策がまだ完全に対応中の中外国人観光客による新たな脅威のリスクなどを鑑みてまだ観光客に対しての受け入れは徐々にという段階でオープンな状態ではできてないわけです。

このように物価が上がっても、景気が不景気のままのため我々の経済今日本国の金融経済は危機的状況になっています。おそらく円安円高のニュースを始め各々の企業の商品の値上げなど色々な影響は出そうです。

そのため円安円高の仕組みだけでなく、それによってどういう影響が我々の生活に関わってくるのかを情報を踏まえ知っておかないといけないと思います。

自分の身は自分で守れるように、どのような判断と行動をしたら良いのか考えていきましょう

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